スマートフォンアプリを活用した八王子市の健康施策『てくポ』(八王子てくてくポイント)が、10月30日に港区で開催された日本健康会議2024の「健康でいられる地域・まちづくり表彰」の官民連分野で、最優秀賞を受賞した。
同表彰は高齢者の外出や社会参加につながる自治体の優れた取り組みを称えるもので、経済界や医療団体らで構成される日本健康会議が今年度創設。「官民連携」「通いの場アプリ活用」「まちづくり」の3分野の事例を、厚生労働省を通じて全国の自治体から募集していた。今回、最優秀賞に選ばれたのは、官民連携分野の八王子市のみ。
行動がポイントに
てくポは、スマホアプリによるポイント制度を活用して、60歳以上の高齢者の「身体活動」「栄養」「社会参加」の習慣化を応援する市の施策。株式会社ベスプラ(本社=渋谷区、遠山陽介代表取締役)が運営する健康維持アプリ『脳にいいアプリ』を活用し、利用者が「歩く」「食べる」「脳トレ」などの健康活動や「ボランティア」などの社会参加をするとポイントが付与され、たまったポイントは市内の協力店で買い物に使用できたり、PayPayポイントに変換することができる仕組み。高齢者の健康増進や介護予防に加えて、地域経済の活性化にもつながるサービスになっている。
登録者数約1万人
市は高齢者が自ら健康づくりに取り組むツールとして、2021年からてくポの実証実験を開始。現在約1万人が登録している。
今回の受賞を受けて、遠山代表取締役は「この成果は、共に取り組んでいただいた八王子市役所の方々と、日々アプリをご利用いただいている皆様のおかげ。今後も自治体と連携し、地域の健康推進に貢献してまいります」と話した。
また市担当課は「全国の数多くの取り組みの中から最優秀賞をいただき大変光栄。これからも時代の変化をとらえた健康づくり施策を模索し続けていきます」とし、「まもなく1万人の節目を迎える『てくポ』。まだまだ面白い企画を考えていますので、これからもよろしくお願いします」と登録を呼びかけている。
アプリに関する質問はサポートセンター【電話】03・6732・8568(平日9時〜18時)。
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