「お客様の商売繁盛、家内安全を願って--」。神社の境内に威勢の良い掛け声が響き渡る。甲州街道沿いの市守大鳥神社(横山町25の3)で11月5日、江戸時代から伝わる八王子酉の市大鳥祭の「一の酉」が行われた。
「福をとりこむ」とされる縁起物の「熊手」などを売る露店がきらびやかに立ち並び、神社周辺にも綿菓子やたこ焼きなどの露店が多数出店してにぎわいを見せた。熊手が売れると景気付けの手締めが行われ、軽快な拍子木の音が神社にこだました。西八王子でスナックを経営する女性は「開業時から買い続けて21年になる。縁起物なのでだんだん大きくしてきた」と笑顔で語り、新しい熊手を大切そうに持ち帰った。
「大きいものを買ってくれるとうれしいが、熊手を下に置くのは縁起が良くない。家や職場にあったサイズを選んで」と話す八王子露商組合の安西一組合長は「今年は三の酉まである。一の酉に来れなかった人は、ぜひ二の酉か三の酉へ足を運んで」と呼びかける。
二の酉は11月17日(日)、三の酉は29日(金)に催される。
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