小池百合子都知事が5月15日、散田町のデザイン会社・アイキャンディ(株)(福森加苗社長)を訪問した。従業員が100%女性という同社で「女性活躍」の実態と、同社が導入するテレワークなど「働き方改革」の取り組みについて視察した。
100%女性半数がテレワーク
同社の従業員は17人で、全員女性。そのうち6割がワーキングマザーだ。また半数の勤務形態が、情報通信技術を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方「テレワーク」。会社勤務でも「時短勤務」「自由勤務」がそれぞれ1人ずついる。
2007年に事業を継承した福森社長が「女性には結婚や出産といったライフイベントがある。働きやすい環境を作りたい」と社内で改革を進めてきた。昨年からは営業時間の変更、テレワーク導入など「働き方改革」を本格的に進めている。また女性活躍を推進する研修を修了した管理職を設置した企業に対する都の奨励金を受けてもいる。
一方、都も交通混雑解消などを目的に、五輪を迎える来年度までに35%の企業でテレワーク導入を目指しており(17年度で6・8%)、機運醸成のためのイベントや情報提供、助成などを行っている。
この日、小池都知事は不登校児を受け入れている小中一貫校・市立高尾山学園(館町)とコワーキングスペース「fabbit八王子」(明神町)も訪問した。
助言、要望も
当日は、月に2回の出社以外は自宅で仕事をしているデザイナーの水島あゆみさんが、小池都知事にテレワークの利点などを説明した。水島さんが「プライベートと仕事のメリハリをつけるのが課題」と話すと、小池都知事は即座に「スリッパを履き替えれば気分が変わる」とアドバイスした。
訪問の最後に福森社長は「女性活躍には男性の応援の有無が大きい。家事・育児を手伝ってもらえれば満足度も高い。そういった(男性が女性を理解する)勉強会や学びの場が増えれば」と要望した。小池都知事は「そうよね」とうなずいていた。
福森社長は都知事の印象を「綺麗な方。目力がすごかった」とする一方、今後について「子どもの塾への送り迎えといった要望も社員から出ている。訪問いただいたことで課題がわかった」と話した。
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