かくれ繊細さん(HSS型HSP)に特化した本を出版した 時田 ひさ子さん 八日町在住 51歳
隠れた繊細さに寄り添う
○…「社交的だけど他人の目を意識しすぎて悩みを複雑に。さらに悩んでいることすら悟られないようにする」。それが「かくれ繊細さん」だという。自身もその一人で長年生きづらさを感じてきた。同じ悩みを抱える人を対象に心理カウンセラーとして活動し、対話から見えてきた傾向をまとめ本を出版した。「その辛さはあなただけではないよって伝えたい」と込めた思いを語る。
○…些細なことに動揺してしまう理由を探ろうと大学では心理学を専攻。深く探求する性格で、特に子育てで悩んだときはスピリチュアルや霊視などに足を踏み入れたことも。「どこにいっても理解されないことがわかった」と苦笑い。内面の孤独とは裏腹に、PTA活動やリサイクル店舗の経営など外ではエネルギッシュに動いていたが、数年前に心のバランスを崩してしまった。仕事も活動も辞め、自分と向き合う日々。そんなとき、ネットで「HSS型HSP」という言葉を見つけた。「これだっ、て夜中に飛び上がりました」と、振り返る。
○…生まれも育ちも八王子。勉強が得意で高校は「超」進学校へ。だが入学後は周囲のレベルの高さに自信を失った。挫折感を払拭したのは新卒で入社した会社での出会い。『あなたにはあなたの良さがある』と、肯定してくれた上司の言葉が励みとなった。配属先は誰に、どう発信してものを売るのかを考える部署。「創造していく楽しさを教えてもらった」
○…カウンセリングを始めたのは「理解されないことを解消するためには『理解されない』と言う場が必要」という思いから。相談者が対話中に「『そうそう』と、目を輝かせていくのが楽しい」と笑う。「悩みは深いからこそ、解消する方法を一緒に考えたい」
|
|
|
|
|
|