10月22日に行われたプロ野球のドラフト会議(プロ野球新人選手選択会議)で、帝京大学(大塚)硬式野球部の青柳晃洋(あおやぎこうよう)さん(4年・投手)が阪神タイガースから5位指名を受けた。サイドスロー(横手投げ)と、アンダースロー(下手投げ)の中間程度の位置から放たれる最速144キロのストレートと、大きく曲がるスライダーなどが評価された。
同部唐澤良一監督は「彼の投げ方は独特でプロでもいないタイプ。それで常時140キロを投げることができるのは強み。負けず嫌いな性格も生きるはず」と話す。
青柳さんが野球に出会ったのは小学4年生の時。友だちに誘われ、母親の影響で行っていたエレクトーンをやめて始めた。「みんなよりも遅いスタートだったので、技術がなく、全然打てなかった。だから、投げるしかなかったんです」と投手に。ただ、投げ方が悪く、当時のコーチから肩の故障を避けるために横手投げを薦められた。これが今の投球フォームの原点になった。
中学時代は常に3番手のピッチャー。それでも持ち前の負けず嫌いな性格で常に「自分の前」にいる選手を目標に鍛錬を重ね、高校時代にはエースピッチャーに。大学に入ってからは入学時身長181センチ65キロだった身体を筋力トレーニングなどで80キロに進化させ、プロから「お呼びのかかる」選手へと成長を果たした。
「何らかのタイトルを取れる選手になりたい」と青柳さん。既に心はタイガースの本拠地甲子園へと向かっている。
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