多摩市は4月5日、市内和田に本社スタジオを構える「日本アニメーション(株)」(石川和子代表取締役)と「地域活性化に関する連携協定」を締結した。
同社は、1975年に和田に本社スタジオを設立。『フランダースの犬』『あらいぐまラスカル』などの「世界名作劇場」や、アニメ『ちびまる子ちゃん』など数々の名作をこのスタジオで制作、世に送り出してきた。昨年創業40周年を迎えた際には、パルテノン多摩歴史ミュージアムで企画展を実施した他、市と協働で「ラスカル子ども映画祭」等を開催してきた。
今回結んだ協定は、数々の名作を生み出してきた同社が多摩の地にあることのPRと、同社の作品やキャラクターを活用して市の魅力向上につなげることが目的。両者が連携、協力し、アニメやキャラクターを使って、聖蹟桜ヶ丘駅周辺のにぎわい創出等につなげていきたい意向だ。
阿部裕行多摩市長は「ファミリーや子どもたちに夢を与えるスタジオがあるまちとして発信していきたい」と話すと、石川代表取締役は「この街でスタートした会社。多摩市に協力していきたい。歴史的価値があり、見ていただきたい資料、機材もある。『三鷹の森ジブリ美術館』のような美術館を今後検討していきたい」と抱負を語った。
多摩と名作劇場の魅力を作品に
同社のイラストレーター・永見夏子さんが世界名作劇場に登場するキャラクターを使って、多摩市をイメージした作品「okaeri 丘のかえりみち」シリーズを制作。モバイルで配信する他、イベント等でイラストやポストカードなどの販売を行っている。
「多摩の空気感が主役。この街にしかない魅力と、名作劇場にしかない魅力を作品で伝えていきたい。地域にほしかったといわれる作品、地域の方たちとコラボした作品を作っていきたい」と話している。
![]() オリジナルのイラストを手掛ける永見さん
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