地域図書館の存続を求め、市内で活動を行っている「豊ヶ丘複合館存続の会」「東寺方複合館の存続を考える会」「聖ヶ丘図書館の存続を考える会」「唐木田図書館の存続を考える会」の4団体がこのほど、情報紙『わたしたちの図書館をなくさないで』を共同で制作。現在、市内各所で配布を行っている。
現在、多摩市は「公共施設の見直し方針と行動プログラム」の取り組みを進める中で、7カ所にある地域図書館を3館に集約するという方向性を示している。一方で、豊ヶ丘、東寺方、聖ヶ丘、唐木田の4地区では、それぞれ地域住民や自治会などで「存続を考える会」を発足し、市議会への陳情や、市長、市議、教育委員会と懇談を行うなどの活動を行ってきた。
「実態を広く知って」
今回、制作した情報紙は、市が昨年8月と今年3月に発行した「政策情報誌」に、図書館に関わる問題点が書かれていないこと、これまでの会の活動や市民の声が反映されていないことから、より多くの市民に実態を知ってもらおうと、4団体が共同で出資し2万部を制作。地域図書館を含む「身近な公共施設の存続」を願う1万5千筆を超える陳情・要請署名があがっているにも関わらず具体的な提案がないことや、パルテノン多摩の大規模改修や新市庁舎建設構想を例に、市が持ち出す財源難への疑問等が書かれている。
4団体は「公共施設の見直しは『市民の声を聴きながら』と言い、市の自治基本条例にも『市民の意思に基づき』とあるにも関わらず、市民の声が反映されているとは思えない。この情報紙を読んで、実態を多くの市民に知ってもらいたい」と話す。今夏には『公共施設の見直し』の更新が予定されている。「素案に我々の声が反映されていなければ、情報誌の第2弾やもっと違う形での行動を起こしていきたい」と話している。
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