豊ヶ丘在住の童話作家・片野紀子さん(78)がこのほど、エッセイ集『敵機に手を振った少女〜真名畑の山と川と人と〜』(NPO法人双牛舎)を上梓した。
「普通の子どもたちがどんな暮らしをしていたのか。子どもや孫の世代の人たちに少しでも知ってもらいたくて」と、執筆にいたった思いを語る。
片野さんは、福島県東白川郡塙町出身で、小学1年生の頃に終戦を迎えた。昨年戦後70年を迎え、戦後生まれの友人たちに幼少の頃の思い出話をすると「形に残した方が良い」と言われ、本にすることにしたという。その本の中には、故郷である真名畑や郡山で過ごした戦時中や戦後の暮らし、地元の自然や風習などについて書き綴られている。
若い頃から子どもたちに読み聞かせをするため童話を書き綴り、講談社児童文学新人賞で佳作入賞にも選ばれたこともある片野さん。以前から戦時中の記憶を少しずつ書きとどめ、今回、執筆にあたり、改めて現在89才になる兄や関係者に取材し、完成した。「少しでも多くの方に読んでいただけたら」と話している。
なお、本はココリア多摩センター5階「丸善」(【電話】042・355・3220)で販売されている。
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