「多摩市総合防災訓練」が10月1日、市立鶴牧中学校校庭で約1300人が参加して盛大に行われた。
毎年「実践に即した訓練を」と実施されているこの防災訓練。今年は、鶴牧・唐木田・中沢・山王下地区を対象に行われ、同地区の住民や、自主防災組織、鶴牧中学校の生徒、消防、警察、陸上自衛隊など、多くの関係団体が参加。当日は2部構成で行われ、1部では会場を3エリアに分けて各グループがローテーションで巡回。道路上にある消火栓や排水栓に差し込むだけで、一般人でも簡単にホースを使って放水活動ができる「スタンドパイプ」の使い方や、そのスタンドパイプを使った放水体験、隔壁版の破壊訓練などが行われた。その他にも、ジャッキやチェーンソーの取り扱い訓練、炊き出し訓練など、有事の際に実際に役立つ訓練が様々行われた。初めて参加したという地元住民は「聞いて知っているのと、実際にやってみるのでは全然違う。備えあれば憂いなしというのを改めて感じた」と感想を語った。
また2部では同校と、南鶴牧、大松台の両小学校3校の体育館で、約250人が参加して宿泊形式の避難所運営訓練も行われた。
阿部裕行多摩市長は「昨今地震だけでなく、風水害も発生している。これから先、何が起こるか分からない。このような形で訓練を重ねることで安心安全が図られる。いざ災害が起こった時には地域の力を結集できるよう、安心安全なまちをともに作っていきましょう」と訓練を講評した。
![]() 身近にあるものを使った防火壁の破壊訓練
|
多摩版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|