新春の風物詩である「どんど焼き」が1月8日から15日にかけて市内各地で行われた。
「どんど焼き」は、1年の無病息災、五穀豊穣を祈り、正月の松飾りやしめ縄、書初めなどを持ち寄り、やぐらとともに炊き上げる、小正月の伝統行事。14日には、高岸公園を会場に山王下自治会が主催して行われた。同地区では明治時代から行われていると言われており、中央公園の竹や尾根幹線道路から萱を集めて組み立てられた高さ約4mのやぐらが組まれた。そこに賽の神の社から火をくべると、夜空に猛々しく炎が舞い上がった。その残り火で、地域住民自らが持ち寄った団子等を焼いて食し、無病息災、五穀豊穣を祈った。
同自治会では「年々いろいろな規制が出てきてやりにくくなってきている。地域の公共機関の協力なくしてはできない。長年続いてきた伝統行事を絶やすことのないよう、これからも継続してやっていきたい」と話していた。
また15日には、市立乞田・貝取コミュニティセンター運営協議会の主催で乞田・貝取ふれあい広場を会場に行われた。昨年末に、同協議会や青少協第三地区委員会、東愛宕中学校の生徒らが尾根幹線道路まで萱を刈りに行き、1月9日にやぐらを棟上げ。やぐらの中には囲炉裏を設け、10日から一般公開を行い、前日にはその囲炉裏を使って前夜祭が催された。当日は、近隣にある寺院「吉祥院」の住職による安全祈願が行われた後、多摩三小の児童や東愛宕中の生徒、阿部裕行多摩市長ら来賓によって火入れが行われた。高さ7mにも及ぶ巨大なやぐらが大きな炎で包まれると会場からは大きな歓声が沸いた。同協議会では「古くからの伝統行事をこれからも絶やすことなく、次世代に引き継ぎながら今後も継続していきたい」と話していた。
![]() 乞田ふれあい広場では巨大な櫓が組まれ大きな炎に包まれた
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