聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分にある短時間型・介護保健デイサービス「あいフィットネスサロンさくら」と、中沢にある在宅復帰施設「あい介護老人保健施設」。この両施設にこのほど、数枚の油絵が飾られた。
この絵を手掛けたのは、両施設の利用者である真道梅盈(うめみつ)さん(75)=豊ヶ丘在住。真道さんは、1年前にシルバー人材センターの仕事をしていた際に、突然倒れ病院に搬送された結果、脳梗塞と診断された。左半身に麻痺が残り、現在も両施設に通ってリハビリを続けている。
学生の頃から絵を描くことが好きだったという真道さん。社会人になってカメラ関係の仕事に就き、20年以上ドイツに赴任していたこともある。その風景などを題材に、仕事の合間に筆を進めることもあった。「昔は風景を描いていたけど、今になってみると面白く感じないんですよ」と苦笑い。現在は、ゴッホと喜多川歌麿の絵を混合させるなど、オリジナルの絵を描くのに夢中になっているという。
両施設に飾られているのは、以前に描いた風景画や、そうしたオリジナルの絵の数々だ。「絵を描いている時は没頭して引き込まれる感覚になる。それが好きで今も描いているんでしょうね」と笑顔で語る。
施設の職員からコンテストへの出展を勧められているが「そんなレベルではないから」と謙遜する。「これからはモナリザの絵を崩したものを描こうと思っている。女性の色気を絵で表現するのは難しいので挑戦していきたいですね」と屈託のない笑顔で、今後の目標を語った。
![]() 真道さんが描いた風景画
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