市立教育センター(諏訪)内にある「ゆうかり教室」に9月1日〜20日まで、東京純心大学の学生がインターンシップで訪れ、子どもたちの指導にあたった。
同教室は、心理的な要因等で学校に登校できない多摩市の公立小・中学校に在籍する子どもたちを対象に、学習活動等を通じて学校生活への適応力を高め、早期の学校復帰への支援を行うだけでなく、学校以外での居場所づくりとして学習指導、集団活動を行っている。
今年度から、東京純心大学(八王子市)と協定を結び、将来教員を目指している学生をインターンシップとして受け入れることとなった。協定締結後、初のインターンシップとして同教室を訪れたのは、現代文化学部こども文化学科2年の伊東楓さん。将来、小学校の教員を目指しているという伊東さんは、期間中、3人のベテランの先生たちと一緒に、子どもたち一人ひとりに対して英語や数学の指導にあたった。
「気持ちがわかる先生に」
「うまく教えようというのではなく、子どもたちが来やすい場所づくりを心掛けた」という伊東さん。伊東さんを指導した杉浦孝子さんは「ここに来る子どもたちは、ありのままの存在を受け入れてあげることが必要。その中で、子どもたちが彼女に心を開いていた。年齢が近い分、身近な存在に感じたのでは。ベテランでも日々子どもたちから学び、教えてもらいながらの中で、彼女は貴重な存在だった」と話す。
伊東さんは「今回のインターンシップでいろいろ学ぶことができた。すぐは難しいと思うけど、みんなの気持ちが分かる先生になりたい。その気持ちを拾い上げて、楽しく生活できる居場所を作ってあげられるようになれれば」と今回の体験と、今後の抱負を語った。
同教室では「今回初めての学生の受け入れで成果は出たと思う。若い力が必要なので、純心大学と協力して継続して活動を広げていければ」と話した。
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