多摩川河川敷の一ノ宮公園のそばの土手にそびえ立つ約6mの大きな欅の木。通称「つどいの木」と呼ばれ地域から親しまれているこの木が、区画整理事業によって伐採されることが決まった。そうした中、この木を残すために、現在、移植計画が進められている。
計画を進めているのは、この木が生えている土手に隣接する場所で、保育所と、自活型学童保育・カフェを融合したコミュニティカフェ「子育てシェアハウス こどもリビング」を運営する(株)ウィズチャイルドの代表・田中鉄太郎さんだ。
「つどいの木」は、保育所や学童保育、カフェに遊びに来た子どもたちが、木登りやターザンロープ、ハンモックで遊び、鳥や虫とふれあい、木陰で絵を描いたりと親しんでいるという。
しかし、この木が生えている場所は、国土交通省の管轄となっており、今回区画整理事業の対象となっていることから伐採されることが決まった。
そうした中で、子どもたちが親しんできた木を何とか残す方法はないかと模索した田中さん。造園業者に相談したところ、難しいと言われていた移植する方法が見つかったという。
一方で、資金面での課題があったことから、今回、子どもたちのコミュニティの場にもなっているこの木の命を紡ぐために、クラウドファンディングを活用することを決め、現在出資の協力を呼び掛けている。
珍しい移植方法で
「根をできるだけ傷つけずに周りの土を掘り、そのままカフェの敷地内までスライドするという珍しい方法で移植します。これだけ大きな木の移植はリスクが高く、後に枯れてしまう可能性もあるそうです。移植後の活着率を少しでもあげるために、樹木医さんたちの協力も仰ぐ計画です」と田中さん。
目標額は250万円。移植は11月12日に予定されているが、期限は11月末までを設定している。出資者には金額に応じて記念Tシャツやカフェの招待券などを用意。田中さんは「子どもたちの豊かな育ちのためにもぜひご協力をお願いします」と話している。
クラウドファンディングの詳細は、https://readyfor.jp/projects/livingwithchild/で確認を。問い合わせはウィズチャイルド【電話】042・400・6461へ。
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