多摩市では12月15日から、健幸まちづくりの一環として、独自のテキスト「あなたの『生き方・老い方』応援本」を制作、市内の書店等で販売を開始した。2月には、このテキストを活用し、全国での自治体でも初となる「ライフウェルネス検定」を実施する。市では「人生を最期まで満喫するために、多くの方に活用してもらえれば」と期待を寄せる。
多摩市では現在、「健幸都市(スマートウェルネスシティ)・多摩の創造」を掲げ、市民の誰もが健康で幸せなまちをめざし、健幸まちづくりの取り組みを進めている。その一環として、生み出されたのが、多摩市独自のテキスト「あなたの『生き方・老い方』応援本」とオリジナルの検定「ライフウェルネス検定」だ。
このテキストと検定は、人はいたしかたなく弱ることを踏まえ、老いや病と折り合いをつけながら、住み慣れたまちで自分らしくいきいきと暮らし続けるために役立つ知識や、ちょっとした工夫を「深刻に暗く」ではなく、「明るく楽しく」学ぶことを目的としている。
テキストは、桜美林大学老年学総合研究所所長で同大学院教授の鈴木隆雄氏、東北大学公共政策大学院教授でILC上級企画研究アドバイザーの白川泰之氏の監修、大妻女子大学人間関係学部教授の大出春江氏、桜美林大学らの協力のもと制作。「今の社会」について、「食・運動・学び・活動」に焦点をあてた知見や知恵、日々の生活の中で取り入れることのできるアドバイスなど、40歳以降を念頭に、基本的な健康知識から終末期のことまでが記されている。B5版のフルカラー、70ページ建てで1冊500円。啓文堂書店(永山店、多摩センター店)、くまざわ書店(桜ヶ丘店、永山店)、市役所内売店ひまわり、多摩ボランティア・市民活動支援センターで販売されている。
一方の検定は、テキストに掲載された情報をもとに、様々な健康知識やフレイル予防を学んでもらおうと実施される。日程は、2月24日(土)午前10時〜午後0時30分。会場は、桜美林大学多摩アカデミーヒルズ。当日は、テキストの監修に携わった鈴木氏の基調講演や、白川氏の解説のもとその場で答え合わせを行う予定。合格者には合格証が授与される。受験料は無料で、参加特典もあるという。
多摩市健幸まちづくり政策監の安里賀奈子氏は「市民の皆さんにぜひ知っていただきたい『健康で幸せに人生を過ごすコツ』を詰め込んだ1冊です。老いや健康に対するなんとなくの不安を『なるほど、それならこうしよう』と行動に変えるきっかけになるはず。まずは検定を受けてみるのもお勧めです」と話している。
詳細は、市健幸まちづくり推進室【電話】042・338・6916へ。
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