東京都は2月15日、都内市街化区域の「地震に関する地域危険度測定調査」の結果を公表した。多摩市内は、ほとんどのエリアで危険度が低いことがわかった。
この調査は、東京都震災対策条例(当時は震災予防条例)に基づき、地震対策に対する都民の意識を深め防災意識の高揚に役立てること、震災対策事業を実施する地域を選択する際に活用することを目的として、1975年11月から、概ね5年ごとに実施されている。特定の地震を想定するのではなく、すべての町丁目直下の地盤で同じ強さの揺れが生じた場合の危険性を測定している。
今回の調査では、都内の市街化区域5177町丁目で、「建物倒壊危険度」「火災危険度(火災の発生による延焼の危険性)」、前回から測定を開始した「災害時活動困難度(避難や救助、消火活動などの災害時活動の必要性に対して、災害時活動に寄与する道路基盤等の整備状況)」を加えて「総合危険度」を測定。ランクを1〜5(数字が低いほど危険性は低い)に分け、相対的に評価しているという。
ランク2は3カ所
多摩市内(87町丁目)は、「総合危険度」でほとんどがランク1とされる中、一ノ宮1丁目、一ノ宮2丁目、関戸2丁目の3カ所がランク2と評価された。項目別では「建物倒壊危険度」でランク2と評価されたのは桜ヶ丘2丁目のみ。「火災危険度」は一ノ宮2丁目、諏訪1丁目、関戸2丁目、聖ヶ丘3丁目がランク2と評価された。「災害時活動困難度」では、中沢1丁目がランク4、一ノ宮1丁目、連光寺1丁目、連光寺5丁目がランク3とされ、ランク2は20カ所だった。
なお、詳しい調査結果は、東京都都市整備局のホームページで確認することができる。
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