建設業大手の(株)長谷工コーポレーション(本社・港区)が現在、鶴牧で建設を進めている「長谷工テクニカルセンター」の一部が4月16日に操業を開始する。同社は「多摩市企業誘致条例」に基づく指定企業に認定されており、認定企業は約5年半ぶり、8社目となる。
「長谷工テクニカルセンター」の建設が進められているのは、ショッピングセンター「クロスガーデン」の多摩モノレール通りを挟んだ向かい側で、以前「わんにゃんワールド多摩」などがあった土地。
同社では、創業80周年記念事業の一環として、グループの技術開発機能を集約するため、今回「長谷工テクニカルセンター」を新設することとなった。このテクニカルセンターには、埼玉県越谷市にあった「技術研究所」、大田区にあった「技術研修センター」「長谷工コミュニティアウル24センター(24時間・365日対応のマンション緊急対応センター)」が入居。生活者の目線に立った安全・安心、快適に住まうための研究・技術開発を行うとともに、広くマンション事業主や行政、管理組合などのエンドユーザーに対して新技術・新商品・技術検証等を発信する拠点になるという。
また、建物内には、大人から子どもまで長谷工グループのものづくりへの思いや、市政、実績などを見て、触れて、感じて、学べる「参加型コミュニケーションの場」として「長谷工マンションミュージアム」も新設される(今秋開館予定)。
一方、多摩市では3月1日に、同社を「企業誘致条例」に基づく指定企業に認定。この条例は、企業誘致の推進を目的とし、2002年に賑わいのあるまちづくりの一環として制定したもので、約5年半ぶり、同社で8社目となる。
テクニカルセンターの新設による年間来訪者数は約1万8500人、飲食需要、労働調達等の多摩市への経済効果は最大3800万円になるという(同社推計)。
同社では「集合住宅に関する研究・技術開発やスタッフの教育・研修、そして様々な情報発信を行っていくとともに、多摩市のにぎわいのあるまちづくりに貢献していきたい」としている。
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