市立愛和小学校(阿閉暢子校長)に5月22日、マレーシアの小学生が訪れ、同校の学校林「愛和の森」を見学し、同校児童と交流を深めた。
今回、同校を訪れたのは、マレーシア・ジョホール州のウーン・ホワ国民型小学校の5、6年生4人と教員2人。日本がオブザーバーを務める東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)と、文部科学省の共催で行われた「SEAMEO─Japan ESD Award」の昨年度の優勝校だ。
同アワードは、ESD(持続可能な開発のための教育)を実践する中で、環境やエネルギー、国際理解、世界遺産、地域の文化財等の教育についての優秀な事例を表彰するもので、昨年度は「健康と栄養の改善」をテーマに実施。同校は、有機栽培無農薬の野菜作りや生ごみから肥料を作成するなどの「アイ・ケア・プロジェクト」を実践しており、その活動が認められ優勝した。優勝校には、日本のユネスコスクール(ユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実施する学校)との交流を深めてもらおうと、日本スタディツアーが実施されている。
今回、全公立小中学校がユネスコスクールに加盟している多摩市の中で、愛和小学校が「学校菜園」「学校林」などに積極的に取り組んでいることから、訪問先に選ばれた。
一緒に昔遊びも
当日は、愛和小学校の5年生と交流。マレーシアの子どもたちがそれぞれに自己紹介を行った後、愛和小の児童たちがタブレット端末を使いながら学校や温泉、和食、寺などの日本文化や、富士山について紹介。その後、「愛和の森」の果樹園や湧き水などを案内し、教室に戻ってコマやお手玉などの昔遊び、給食を一緒に食べて交流を深めた。
今回の交流に愛和小の児童は「マレーシアの子たちと交流するのは初めてで緊張した。愛和の森に興味を持ってくれて、自分たちの気持ちが伝わるといいなと思った」と感想を話した。
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