多摩市はこのほど、子育て支援情報を届けるためのアプリ「マチカゴ」の配信を開始した。このアプリは、妊娠期から0〜5歳の乳幼児の保護者を対象に、健診や予防接種、イベントなどの情報を配信するもの。登録することで子どもの年齢に合わせた情報を手軽に受け取り、確認することができる。市では「より多くの方に利用してもらえれば」と呼び掛けている。
今回配信を開始した子育てアプリ「マチカゴ」。名前(ニックネーム)や居住地、メールアドレス、子どもの生年月日(年齢)などを登録すると、子どもの年齢に応じた必要な情報だけを受け取ることができる。
例えば、産前・妊娠中であれば「パパ・ママ学級」や「妊婦検診」のお知らせ、生後1カ月であれば「こんにちは赤ちゃん訪問」「乳幼児のおはなし会」「児童館のイベント」などの情報が届く仕組みになっている。健診の内容や、予防接種の種類・回数、市内の子育て支援施設や児童館等でのイベント情報、相談窓口の案内など、詳細な情報を見ることができ、そうした情報をカレンダーに反映させることで、スケジュール管理が容易になるという。また夫婦でカレンダーを共有できるため、お互いのスケジュールを管理できるのも特徴だ。市子育て支援課では「共働きの世帯の場合、共有しているカレンダーを活用して、仕事の都合に合わせて役割分担もできるのでは」と話す。
このアプリは、「AppStore」「Playストア」から無料でダウンロードでき、利用料は無料(通信費は利用者負担)。
利用者から概ね好評
「マチカゴ」は、(株)ホープ(本社/福岡県福岡市)と官民協働発行事業として配信を開始。市では、手軽に子育て支援情報を配信できる方法としてアプリの導入を検討していたものの、独自に開発するとコストがかかることから模索を続けていた。そうした中で、同社が開発したこのアプリの提案を受け、導入することを決めた。
6月29日から配信を開始し、7月12日時点で登録件数は約150。市子育て支援課によれば、利用者からは「デザインがかわいい」「便利」という感想があがり、概ね好評だという。
今後は「子ども子育てサービスガイド」にチラシを折り込むほか、「たま広報」にQRコードを掲載、市ホームページへの掲出、児童館・子育て支援拠点などでチラシを設置し、登録の呼びかけを行っていく予定。
同課では「これまで紙でお知らせなどを行ってきたので、これからはこのアプリも使って手厚く情報をお届けしていきたい。使ってもらった意見なども業者と一緒にブラッシュアップして今後に生かしていきたい」と話している。
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