「第27回多摩市平和展」が7月22日から29日まで、パルテノン多摩で開催され、1週間で延べ2400人が訪れた(多摩市平和展市民会議・多摩市主催)。
「すべてのいのちに平和な地球を」をテーマに開催された同展。今年は、初日に、過去に展示してきた「多摩火工廠」の資料をまとめたDVD「青空が見ていた多摩〜身近な戦争遺跡”多摩火工廠”〜」が初めてお披露目され、会場は多くの人で埋め尽くされた。
またその「多摩火工廠とその変遷」についての資料・施設の写真の展示、「知る ヒロシマ・ナガサキ〜原爆〜」と題した展示、「くにたち原爆・戦争体験伝承者による被爆証言」や、「オリンピックの歴史から考える世界の平和」の展示に加え、日本体育大学名誉教授の森川貞夫氏による講演「スポーツと人権」などが行われた。最終日には、映画『この世界の片隅に』が2回上映され、両回とも多くの人が会場を訪れた。
「戦争に正義はない」
また23日から26日までの4日間は「若い人たちへの伝言 語り継ぐ戦争体験」が行われた。
23日に体験を語ったのは、諏訪在住の平原国男さん。10歳の頃に体験した「甲府空襲」で焼夷弾から逃げたこと、機銃掃射を受けたことなどを当時の様子とともに語り、「人を殺しあう戦争に正義はない。絶対になくさないといけない」と訴えた。
話を聴いた小学6年生の男の子は「同じように間近で人の死を見て、同じように襲われたら諦めてしまうだろうなと感じた」「戦争で亡くなった人たちがいて、食事や着るものがない時代だったのを聞いて、今は幸せな時代だと知ることができた」と話していた。
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