多摩市の特産物として新しいブランド野菜を作ろうと、市内の農家有志で立ち上げた「多摩市ミニトマト(ソバージュ)部会」(相澤孝一部会長)。同部会が丹精込めて栽培したミニトマトがこのほど、収穫時期を迎え、試験販売が始まった。
種苗メーカー「パイオニアエコサイエンス(株)」が商標登録を行っている「ソバージュ栽培」によるミニトマトを多摩市の特産物にしようと2年前から取り組みが始まった。
「ソバージュ栽培」とは、フランス語で「野性味のある」という意味から名付けられ、キュウリ等で使うネットを用いて、茎の下の部分だけ脇芽や葉かきをして、後はその名の通り野性的に育てる栽培法だ。
これまで、明治大学と同社の指導を受けながら試験的に栽培を行っていたが、今年から商品化に向け同部会を発足し始動。甘味が強く、生食だけでなく調理にも適しているという品種「ロッソ・ナポリタン」を中心に、9軒の農家・団体で栽培を行う。「ミネラルの吸収効率が高く、リコピンの含有量が多いのがこの栽培の特徴」と相澤さん。収穫時期を迎え、その出来映えは「良い。自信をもって言えます」と太鼓判を押す。
8月11日にキャンペーンも
今回収穫し、販売されるトマトは、市内の福祉作業所の通所者に収穫やパッケージ詰めなどを手伝ってもらっており、多摩市が目指す「健幸都市」から「健幸トマト」と名付けられた。ラベルにはその名と多摩市の特産物ということをPRするため、多摩市の広報キャラクター「にゃんともTAMA三郎」が描かれている。販売場所は、グリナード永山1階のアンテナショップ「ポンテ」で、価格は150円〜300円。「ラベルやパッケージなどは今後も検討していきたい。皆さんの感想を聞いて今後の検討材料にし、来年には本格的に商品として販売できれば」と相澤さんは話す。今後は加工品として「ピューレ」の販売や、市内の子どもたちに地元の野菜を食べてもらおうと給食での利用も相談中だという。
また8月11日(土・祝)午前10時から正午まで、「ポンテ」店頭でトマトの販売キャンペーン、地場野菜の販売会も行うことが決まった。「ぜひ皆さんに地元の野菜を食べていただけたら」と相澤さんは話している。
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