多摩市内で最も新しい中学校である市立青陵中学校(千葉正法校長)。同校は今年、創立10周年を迎え、10月6日に同校体育館で記念式典と「10周年を祝う会」が盛大に開催された。多くの来賓を迎える中、PTAから寄贈された校歌の木版もお披露目され、くす玉を割って10周年を祝った。
同校が開校したのは2008年4月。少子化による生徒数の減少によって、豊ヶ丘中学校と貝取中学校が統合されて誕生した。
統合の際には、新校名を公募。その中から、児童・生徒を対象としたアンケート結果を基に、緑豊かな丘陵である豊ヶ丘・貝取地区に位置し、若さを象徴する「青」、高いところを目指して力を込めて登るという意味の「陵」が組み合わされた校名となった。また、同校の生徒たちが生涯にわたって志高く生きていってほしいという願いも込められている。市内の中学校名で、地名がついていないのは、同校だけだ。
統合当初は、旧豊ヶ丘中学校の校舎が利用され、その間に旧貝取中学校で新校舎の建設が進められた。現校舎が完成し、学校機能が移ったのは2年後の2010年4月。以来、「自ら学ぶ力」「共に生きる力」「品格ある態度」を教育目標に、生徒たちが学校生活を行っている。
「伝統を引き継いで」
当日行われた記念式典は、阿部裕行多摩市長、清水哲也教育長をはじめ、PTAや青少年問題協議会ら多くの来賓が出席する中で、盛大に行われた。
冒頭、登壇した千葉校長は「時代が変化する中で、温故知新が大切。誇りである生徒の皆さんが未来の多摩市や日本をつくり、選ぶという意識を学校の内外と共有する機会とし、日頃から本校を支えて下さっている多くの皆様に感謝と御礼を申し上げます」と式辞を述べた。続いて、阿部市長、清水教育長が挨拶し、初代校長の加藤隆太郎氏、2代目の笹森肇氏が登壇して当時の学校生活などを振り返りながら祝辞を述べた。
式典の後には、生徒たちが主体となって企画した「10周年を祝う会」が催された。第10代生徒会長の芳賀恭介さんが同校の伝統行事にふれながら「これまでの活動から学んだことや、感じたことをこれから10年、20年先に残していけるようにしっかりと伝統を引き継いでいきたい」と生徒代表の言葉を述べた。
続いて、生徒有志による合唱が披露された後、PTA会長の高橋珠未氏、芳賀さん、第11代生徒会長の山川航さんにより、PTAから寄贈された校歌の木版の除幕式が行われた。その後、校内で採れた梅の実を使って生徒たちが作った梅ジュース「青陵飲料水」が用意され、出席者全員で乾杯、校歌を斉唱し10周年を祝福した。
![]() くす玉で10周年を祝福
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