馬引沢・諏訪地域福祉推進委員会(伊東伸浩委員長)は12月8日、地域の魅力を再発見し、地域内の顔が見える関係づくりを目的とした”体験型”の「馬引沢ウォークラリー」を実施した。地域住民37人が参加し、馬引沢通りの17の企業・商店を回りながら、コーヒーの淹れ方、魚のさばき方などを体験し、住民同士、店舗との交流を深めた。
同委員会は、地域の住民や関係機関が連携し、困りごとや課題を解決するための支え合いづくりを目的に、多摩市社会福祉協議会が設置を進めている委員会のひとつ。月に一度、見守りウォーキングを実施している他、ハーモニーカフェが運営する「誰でも食堂」に参加し交流するなどの活動を行っている。
今回、行われた「ウォークラリー」は昨年に続いて2回目。同地域の中心となる「馬引沢通り」には70近い企業・店舗があるものの、委員会の中でも知らない、行ったことがない人もいたという。また商店会がなく店舗同士のつながりが少ないという話から、住民に店を知ってもらうと同時に、住民と店舗、店舗間でのつながりを創出し、地域を盛り上げようと企画された。
昨年は、通り沿いの18店舗を歩いて回り、オススメ情報や、緊急時に電話やトイレが使えるかなどをヒアリング。その結果は、同委員会の石井賢國さんが色鉛筆で描いた各店舗の絵と地図を一緒に載せて、委員会広報誌で地域に配布した。
今回は、諏訪中学校の生徒有志も企画から参加し、より店舗が身近に感じられるようにと、”体験型”として企画。参加者は「家庭科」「カフェ」「健康まんぷく」など7コースに分かれて、それぞれ店舗を回り、酵素風呂や魚のさばき方、コーヒーの淹れ方などを体験した。また、こども110番への協力の有無や災害時の備え、オリンピックに向けて取り組みたいことなどもヒアリング。街歩きの後に、参加者全員で、そうした店舗情報を報告し合った。その結果は、来年2月に発行予定の広報誌で再度紹介、地域に配布する予定だ。
地域の活性化へ
今回、体験に協力した「和亭」は「こうした企画は大歓迎。つながりができれば相互作用で人も集まる。またぜひ協力したい」と企画を称賛。参加した諏訪中学校の生徒も「この辺のお店はいつでも行けると思って見ているだけだった。こうした機会をもらってありがたい。美味しいコーヒーの淹れ方も丁寧に教えてもらい楽しかった」と感想を話していた。伊東委員長は「みんな楽しんでくれて成功だった。この地区はオリンピックのロードレースのコースになっている。商店と一緒になって盛り上げていけるように、来年に向けて企画を提案していきたい」と意欲を見せていた。
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