任期満了に伴う「多摩市議会議員選挙」の投開票が4月21日に行われ、市民を代表する新たな26人の顔ぶれが決まった。定数26のうち、現職21人、元職2人、新人3人が当選を果たした。投票率は46・56%と前回よりも1・9ポイント下回った。
今回の市議会議員選挙は、現職の5人が出馬を見送る中、現職21人、元職3人、新人8人の計32人が立候補した。
結果は、現職21人は全員当選、元職では白田満氏(立憲民主党)、篠塚元氏(無所属)の2人、新人では、山嵜祐嗣氏(自由民主党)、岸田恵氏(多摩・生活者ネットワーク)、齋藤聖哉氏(無所属)の3人が当選し、新たに議席に名を連ねた。
得票数では、藤原正範氏(自由民主党)が4861票で4年前に行われた前回に続いてトップ。次いで岩永久佳氏(無所属)が3352票、遠藤千尋氏(無所属)が3153票と続いた。一方、最少得票数で当選したのは齋藤聖哉氏の1260票で、次点との差は159票だった。
所属党派では、改選前に最大の6議席だった日本共産党は、現職1人が出馬を見送り、立候補した現職全員が当選。1議席減らし5議席となった。
5議席だった公明党、4議席だった自由民主党、2議席だった多摩・生活者ネットワーク、1議席だった社会民主党と日本維新の会の議席数はそれぞれ変わらなかった。
一方で、1議席だった立憲民主党は、現職、元職が当選し2議席に増やした。また5議席だった無所属は6議席に増えた。
投票率は、46・56%で、前回(48・46%)よりも1・9ポイント、8年前に行われた前々回(46・78%)よりも0・2ポイント下回った。
投票所別でみると、最も投票率が高かったのは、東愛宕中学校で54・67%。聖ヶ丘小学校53・62%、諏訪中学校52・47%と続く。一方、最も低かったのは、多摩市役所で37・78%、次いで鶴牧中学校39・25%、和田小学校40・41%だった。
有権者の声は
本紙では南鶴牧小学校と和田中学校の2つの投票所で投票を終えた有権者に話を聞いた。
投票した人を選んだ理由として「市内に住む孫が保育園に落ちたので、保育園の増設を訴えていた人に」(60代女性)「少子高齢化対策として、学校教育に力を入れていた」(60代男性)「以前から応援しているから」(40代女性)「若い人を大事にし、力を入れている」(40代男性)「市のイベントに積極的に関わっている姿を見て」(40代女性)「地域に密着したスローガンを打ち出していて、この人なら任せられると思った」(70代男性)「接点もあり、熱心に街頭に立っていたから」(30代男性)などが挙がった。
また当選者に期待したいことは「もうちょっと街の活性化を。外から遊びに来てもらえる街に」(40代女性)「今の行政は高齢者よりも若い人に向けた施策に力を入れているように感じる。福祉関係に力を入れて地方から国政に波及を」(60代男性)「税金の無駄遣いをしないように」(40代女性)「箱モノが多いのでどう活用するか考えて」(40代女性)「子育て家庭にやさしい市であってほしい。もっと地域のことを考えて行動してほしい」(40代女性)「打ち出しているモットーを貫いてほしい」(50代女性)「選ばれたからにはおごることなく、地域に還元してほしい」(20代男性)などが挙がった。
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