8月6日に鹿児島アリーナで開催された「全国高等学校総合体育大会」の男子新体操の個人競技で、国士舘高校2年生の森谷祐夢さん(16)=桜ヶ丘在住=が総合優勝に輝いた。森谷さんは、今年3月に行われた「全国高等学校選抜新体操選抜大会」でも優勝しており、3大大会のうち2冠を達成。「今よりも良い演技をし、いつか日本のトップに立ちたい」と今後の抱負を語った。
川崎市麻生区出身の森谷さん。小学2年生の時に、新体操をテーマにしたテレビドラマ『タンブリング』の影響で新体操を「かっこいい」と思い、興味を持ったという。そのドラマで監修を務めていたのが国士舘大学だった。まさにそのタイミングで、国士舘大学では男子新体操の裾野を広げようと、「国士舘ジュニアRG」を設立。自宅から近かったこともあり、母親に勧められて、同クラブの1期生として入ったのが始まりだった。
以来、同クラブで高校生や大学生と同じ環境の中で練習に取り組み、上達。中学3年生の時には「全日本ジュニア新体操選手権大会」で優勝し、この年代のトップ選手として注目を集めていた。
国士舘高校に入学後、「高校生の大会が初めてで緊張してミスが多かった」となかなか大会では結果が出せなかった。
そうした中で今年3月、高校3大大会のひとつである「選抜大会」に出場。「スティック」「リング」「ロープ」「クラブ」の4種目の中で、ライバルだという東本侑也さん(広陵高校)と競り合い「ミスが多かったけど、彼もミスがあってそれで勝てた」と総合優勝を決めた。
続く5月に行われた「全日本ユースチャンピオンシップ」では、その東本さんに後塵を拝し、2位に終わった。
「東本君にユースを取られていたのでリベンジしたい気持ちがあった。いつも通りにできれば勝てると思った」と、臨んだ今回の「高校総体」。試技の順番が3番目だったため「朝が苦手で不安だった」と話すも、台風の影響で開始時刻が2時間遅れてスタート。「逆に嬉しかった」と振り返り、1種目目の「スティック」ではほぼ完璧な演技で観客を魅了した。続くリングも、ミスのない演技で高得点をマークし、後続の演技を見守った。「順番が早いと比べられるので不利だなと思って緊張していた。東本くんも完璧な演技だったけど、得点が上だったので安心した」と、最後まで2種目ともにトップをキープし、総合優勝を決めた。「練習をしてきた成果を出せた。その結果として優勝できたので嬉しかった」と笑顔で喜ぶ。
「日本のトップに」
同校顧問の大舌俊平教諭は「表現力、柔軟性に長けた選手で、力強さが課題。これからそれを身につけてもらいたい。将来的には日本一にならないといけない選手」と評する。一方、本人は「演技のしなやかさを意識して練習してきた。緊張しやすい性格なので、メンタル面が課題」と分析する。
今後は、大学生や社会人も参加する「男子新体操クラブ選手権大会」(9月21日〜)、「全日本新体操選手権」(10月18日〜)に出場する。「大学生や社会人と上の人たちがいる中で、どれだけ食い込めるか。ノーミスを目指して頑張りたい」と森谷さんは抱負を語る。
自身の特徴であるしなやかさや柔軟性を磨き、力強さやメンタル面を向上させていきたいという。「今よりも良い演技ができたら。いつか日本のトップに立ちたい」と意欲を見せ、今後の飛躍を誓った。
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