東京都議会議長に就任した 石川 良一さん 稲城市在住 67歳
「力の限り、職を全う」
○…東京都議会の第49代議長に9月18日付で就任。初の議長公務は、皇居と秋篠宮邸を訪れ、就任報告の署名をすることだった。「首都東京の行政に対する議会の代表ということをひしひしと感じた」とその重責に身を引き締める。議長任期の間にはオリンピック・パラリンピックも開かれる。「成功させてレガシーを確立することが当面の課題」と抱負を語る。
○…生まれも育ちも稲城市。大学卒業後、アパレル会社に入社。大学生の時に始めた空手の修行のため、アメリカ、メキシコに渡航。帰国後、雑誌で大学在学中に志木市議会に当選した長沼明氏の記事を読んだことが政治の道を歩むきっかけだった。「ニュータウン開発の時期だったので、若者代表として発言しようと思って」と稲城市議会選挙に立候補し当選。稲城市長も5期20年務めた。「既成地区とニュータウン地区のバランス、人的交流を進めることができた。やりがいがあった」と達成感を語る。
○…南多摩選挙区から選出され現在2期目。都の予算はスウェーデンの国家予算を超えるほど規模が大きい。「考える数字が何兆円になることもあり、大きな刺激になっている」と都議会の仕事にやりがいを感じる。「東京が日本を牽引している要素が多い。どれだけ継続できるかが日本の発展につながる」とその仕事への充実感を語る。
○…趣味はツーリング。健康維持のために自宅近くの200段ある階段を10往復程度することを心掛ける。「この人生を力の限り生きる」がモットーだ。緻密に考え決断すること、優先順位を決めていくことが政治家には求められる。「大事なのは全体的なバランス。しっかりと次の時代に残る仕事をしていきたい」。首長経験を活かして、議会運営に尽力していく。