多摩商工会議所(伊野弘明会頭)は1月7日、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターアウラホールで「新年賀詞交歓会」を開催した。市内の財界人が数多く会場を訪れ、新春を祝った。伊野会頭は「地域経済団体としての使命を自覚し、地域の繁栄に寄与できるよう、本年も強力に事業を推進していきたい」と新年の抱負を語った。
多摩商工会議所は1970年に商工会として発足し、96年に商工会議所に移行して以来、特定の業種や産業に限定せず、また企業の大小を問わず市内の商工業の発展を支援している総合経済団体。現在、市内の1950社が加入している。賀詞交歓会は新年恒例行事として毎年開催されており、今年も会員企業をはじめ、多くの来賓が出席する中で行われた。
冒頭登壇し、新年の挨拶を行った伊野会頭は、まず昨年を振り返り、元号が変わったこと、ラグビーW杯が盛り上がりを見せたことにふれ「令和という時代が日本にとって希望と平和に満ちた時代になることを願うものであります。我々企業も日本ラグビーの『ワンチーム』の精神でこれからも経営拡大を乗り越えていきたいと思います」と新年の抱負を語った。
また国内と海外の経済情勢を踏まえ、中小企業、小規模事業者は厳しい状態でありながら、地域経済を支えていることを強調し「本年も中小企業、小規模事業者の持続可能な経営と生産性向上のための経営支援を強化してまいります。また経営者の高齢化や、後継者不在による廃業が増加している中、事業承継の支援にも取り組んでまいります」と今後の方針を語った。
加えて、今年度、地域振興の一環として「多摩桜プロジェクト」を推進していくことについても言及。2008年から多摩のヤマザクラの保存と、育成を行ってきたことを紹介し、今年、岐阜県岐阜市の高桑星桜保存会から新たに5種目の桜の苗木の寄贈を受けることが決まり、3月1日に植樹式を行う予定だという。「これから十年、百年、千年と長きにわたり、成長し、市民に素晴らしい桜を見せていくことでしょう。この取り組みも広く情報発信し、多摩市の名所としていくよう努力してまいります」と力強く語った。最後に、日本経済の父と呼ばれ、商工会議所の祖である渋沢栄一の言葉を紹介し「多摩商工会議所は、地域経済団体としての使命を自覚し、地域の繁栄に寄与できるよう、本年も強力に事業を推進してまいります。ネズミ年は繁栄の年と言われております。本日、ご来会の皆様、お一人ひとりが、万紫千紅のように活躍され、発展されますようにご健勝、ご多幸を祈念いたします」と挨拶した。
また来賓として出席した阿部裕行多摩市長、藤原正範多摩市議会議長、石川良一東京都議会議長らが挨拶を行い、伊野会頭と阿部市長による鏡開きが行われた後、乾杯が行われ、出席者が交流を深めた。
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