市立連光寺小学校(棚橋乾校長)で9月17日、調布市の市民グループがつくった太陽光だけで生活ができる移動式の「えねこや(エネルギーの小屋)」による出張授業が行われ、6年生72人が再生可能エネルギーについて学習した。
同校では、4年前から6年生の総合的な学習の時間に、ESD教育(持続発展教育)の一環として、再生可能エネルギーについて学んでいる。毎年、学校で太陽光や風力などの発電に挑戦し、できた電気をバッテリーに蓄電。12月には聖蹟桜ヶ丘駅前のイルミネーションを点灯させるなどの活動も行っている。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、社会科見学などが中止、移動教室も自粛するなど活動が制限される中で、今回、太陽光だけで生活することができる移動式の「えねこや」をつくった「一般社団法人えねこや」を招いた出張授業が行われた。
当日は、クラスごとに授業が行われ、それぞれ5グループに分かれて、外の様々な距離・角度や、室内で素材や造り、発電・蓄電の仕組みを観察した。また窓ガラスと壁の断熱材を実際にふれながら熱の伝わり方を体験。太陽光発電の屋台では、家電がどれだけ電力を消費するかの実演を見学した。
授業に参加した女子児童は「エネ小屋がいろいろな工夫がされていてすごかった。これで生活してみたいと思った」と感想を述べた。同団体の湯浅剛代表理事は「実際に見て触ってて何かを感じて取ってもらい、将来少しでも思い出してもらえれば。再エネ、省エネの普及、持続可能な社会の実現に向けて素材にも目を向けてもらうきっかけになれば」と話した。
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