東京都八南歯科医師会の多摩支部長(多摩歯科医会会長)を務める 浅井 英夫さん 桜ヶ丘在住 58歳
生涯「一歯科医師」として
○…市内で開業する歯科医師56人が在籍する「(公財)東京都八南歯科医師会多摩支部(多摩歯科医会)」。今年6月に行われた総会で支部長に就任した。担う役割は地域住民の口腔衛生の向上に寄与すること。行政とともに母子、後期高齢者をはじめ、あらゆる世代の市民の健診事業を通して歯科保健事業を展開していく。「行政と一緒に、より効果的に実施できるよう努めていきたい」と抱負を語る。
○…コロナ禍で健診に不安を持ち通院を控えている人は多いが、歯科医院は普段から感染対策を講じ、さらなる対策を重ねて不安を取り除くよう最大限努めている。また口腔内の細菌を減らすことはウイルス感染を弱めることに繋がるという。「プロフェッショナルケアが重要。マスクをすることで歯への意識も低下している。市民に意識向上を働きかけていきたい」と力強く語る。
○…今年7月から後期高齢者の歯科機能健診を新たにスタートし、来年2月には関戸公民館で「お口の健幸講座」を予定するなど、市民の口腔衛生向上のための事業に取り組む。「歯科医師としてプライドを持って、市民のお口の健康を守り、健康長寿を延ばすために会員一丸となって取り組んでいきたいですね」と笑顔を見せる。
○…世田谷出身。大学を出て会社勤めをした後、歯科医師だった父親の影響から大学に編入し資格を取得。結婚を機に親戚がいた多摩市に転居し、23年前に聖蹟桜ヶ丘で開業した。「患者さんと長く関わることができる仕事。『噛めるようになったよ』と聞くとやりがいを感じる。天職ですよ」と微笑む。趣味は旅行と読書。「日々是好日」をモットーに一日一日を清々しく過ごし、生涯「一歯科医師」として患者と向き合っていく。