1930年(昭和5年)11月9日に開館した「多摩聖蹟記念館」。今年で開館90年を迎え、それを記念した展示が10月10日から、旧多摩聖蹟記念館(都立桜ヶ丘公園内)で開催されている。入館無料。
明治天皇が当時の連光寺村で狩猟や多摩川で鮎漁を行うなど行幸したことを記念して1930年に、元宮内大臣の田中光顕が中心となって建設された「多摩聖蹟記念館」。86年に財団法人多摩聖蹟記念会から多摩市に寄贈され、「旧多摩聖蹟記念館」に名称が変更された。開館当初から、行幸時の姿を忠実に再現した明治天皇騎馬像が中央に配置され、周囲に明治天皇ゆかりの品と、幕末・維新の志士たちの遺墨が展示されてきた。
毎年、文化の日を中心に都内の文化財の公開や、文化財に関わる企画事業を実施している「東京文化財ウィーク」に合わせ、多摩市教育委員会では今回、開館90周年の記念展示を実施。期間は12月20日(日)まで。同館に伝えられてきた武市端山、木戸孝充、西郷隆盛、三条実美、岩倉具視らの絵画や漢詩、和歌などの名品の数々が展示されている。開館時間は午前10時〜午後4時。毎週月・水曜日は休館。来館の際はマスク着用を。
富澤家でも
また「東京文化財ウィーク」の特別展として10月24日(土)から11月29日(日)まで「旧富澤家の名品とその時代」を多摩中央公園内の旧富澤家住宅で開催する。入場無料。
代々連光寺村の名主を世襲した富澤家の歴史、幕末から明治を中心とした富澤家ゆかりの品々を展示し、紹介する。開館時間は午前9時〜午後4時30分。毎週月曜、11月12日(木)・24日(火)・26日(木)は休館。
両展示とも、問い合わせは市教委【電話】042・338・6883へ。
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