多摩消防署(槇野稔署長)は11月17日、多摩ニュータウン環境組合多摩清掃工場(唐木田)で、同組合自衛消防隊と合同消防訓練を行った。
秋の火災予防運動の一環として実施された今回の消防訓練。同施設内のゴミ一時貯留場所から火災が発生したことを想定して行われた。訓練では、同組合自衛消防隊による初期消火や消防署への通報、自衛消防隊本部の立ち上げを実施。消防署の消防車両、はしご車の到着後には消防隊との消火活動、はしご車で建物4階の逃げ遅れた職員の救助が行われ、自衛消防隊と消防隊による一斉放水で訓練が終了した。
槇野署長は講評で「自衛消防業務は平素の火災予防、火災発生時にどう対応するか。事前に計画し、それを繰り返し訓練することによって初動体制が確立され、火災による被害が小さくなる。引き続き、建物、事業形態を考慮して、実践的な訓練を重ねていただき防火防災体制の強化を図ってほしい」と述べた。自衛消防本部事務局は「職員が機敏に動いてくれて良い訓練ができた。清掃工場で火災が起きるとゴミ処理業務が滞り、公衆衛生に支障をきたす。運ばれてきたゴミは、火災につながらないように人の目で仕分けを行っているが漏れてしまうこともある。しっかり分別してゴミを出してほしい」と今回の訓練を振り返ると同時に、市民に呼び掛けた。
ゴミの分別を
同組合では今年、施設内のゴミ一時貯留場所でスプレー缶の破裂と思われる火災や、燃やせないごみ袋に入っていたスプレー缶から漏れたガスへの引火が原因によるゴミ収集車の火災が発生した。同署では「スプレー缶やカセット式ガスボンベ・ライターは火災の危険があるゴミ。必ず中身を使い切り『有害性ごみ』で捨ててほしい」と注意を呼び掛ける。加えて「掃除機などの非純正バッテリーやリチウムイオン電池の火災も増えている。捨てる際は、店頭や事業団体が回収するリサイクルや産廃業者で処理を」と話した。
![]() (右)はしご車での救助訓練(上)自衛消防隊がゴミ集積所で初期消火
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