4日に投開票された都議選・南多摩選挙区(多摩・稲城市=定数2)は現職2人、前職1人、新人1人の4人で争われ、都民ファーストの会の現職石川良一氏(69)がトップ当選し、自由民主党の元職小礒明氏(69)が返り咲きを果たした。立憲民主党の現職斉藤礼伊奈氏(42)、日本共産党の新人上杉直氏(41)は力及ばなかった。多摩市の投票率は前回から10ポイント近く下回る43・73%だった。
降りしきる雨のなか行われた都議選。秋までに実施される衆院選の前哨戦とも言われるなか4日、南多摩選挙区の投開票が行われ、2019年から都議会議長を務めた石川氏がトップ当選。石川氏は多摩市票こそ、小礒氏に1837票及ばなかったものの、市長を20年間務めた稲城市では小礒氏に6247票(速報値)差をつけた。
朗報を聞くや石川氏は「こつこつと取り組んできたことが評価されたと思う」と語り、今後は「財政が厳しいなか、改革のマインドをもって都政を進めていく」と話した。
一方、前回17年の都議選で議席を失った小礒氏はコロナ対策を最優先事項として選挙戦を戦い、投票率が伸びないなか、前回よりも1661票を上積みし返り咲きを果たした。
支持者を前にした小礒氏は「責任の重さを感じる選挙戦だった。その責任と謙虚さを胸に今後の都政における活動を再開させていく」と意気込みを示した。
前回、都ファで初当選した斉藤氏は立憲民主に鞍替えして出馬したものの、ベララン議員2人の地元での認知度に跳ね返され、落選。「東京五輪を中止し、コロナ対策を」と訴えた上杉氏も力及ばなかった。
南多摩選挙区の投票率は雨天が影響したためか速報値で前回の54・20%を下回る43・96%。多摩市は43・73%で稲城市は44・35%だった。
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