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多摩版 公開:2022年3月17日 エリアトップへ

「閉じこもり」どうすれば コロナ禍 高齢者問題

社会

公開:2022年3月17日

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高齢者が社会に触れる場としてクリニックを「開放したい」とも話す福島院長(右)と佐藤さん
高齢者が社会に触れる場としてクリニックを「開放したい」とも話す福島院長(右)と佐藤さん

 新型コロナの感染拡大が2年を超えるなか、閉じこもることで筋力が低下してしまい、歩くのも困難になってしまう高齢者が増えているという。身体の慢性的な痛みの改善に取り組む「多摩センター痛みのクリニック」の院長、福島悠基さんと理学療法士の佐藤雅文さんに聞いた。

 ――心身の機能が低下してしまう「フレイル」状態の高齢者が増えている

 (福島)「間違いなく増えている。感染が広がる前は力強くウォーキングしていた方が閉じこもり、筋力が低下し歩けなくなってしまう。なかには、そのうえで転倒して寝たきりになってしまった方もいる」

 ――そんな高齢者の「心」にも目を向けるべきと

 (福島)「閉じこもり、社会とのつながりが遮断され、鬱になってしまうケースが少なくないためだ。不安な気持ちでいると身体の調子が良くなったとしても腰痛など、身体の痛みをより強く感じやすくなってしまう。高齢者を見守る行政などには身体のことだけでなく、心を回復させることにも目を向けてもらいたいと思う」

 ――改善策は

 (佐藤)「しっかり食事をとって身体を動かすことが大切。まずは外に出て友だちとカフェでおしゃべりを楽しむことから始めても良い。社会に触れることが重要。その後は専門家に相談しながら調子を取り戻していってもらいたい」

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