京王線・稲城駅に近い高台にある稲城市南山東部地区で大規模開発が進んでいる。面積はおよそ87ヘクタールに及び、新設されたマンション・戸建は人気を集め、「新しい街」としての歩みを始めている。
事業を進めているのは同地区の地権者らで構成される「南山東部土地区画整理組合」。その事務局の遠藤浩司さんによると、多摩ニュータウンの開発が始まった1970年代頃から同エリアの「街開き」を求める声は挙がっていたという。
山地のため、崖地があり、周辺道路は急こう配でカーブがきつい。そんな状態にあったことから、土地を活用することも難しく、一部地権者らは開発を求めていた。ただ、開発は大規模な事業となることから、話が持ち上がっては構想が萎んでしまう――の繰り返しだったという。
2006年から
具体的に話がまとまり出したのが、平成が数年過ぎた後。同組合の前身となる団体が稲城市に話を持ちかけると、紆余曲折しながらも2006年に東京都から事業の認可が下り、着工へ。マンションや戸建がつくられ、小学校、スーパーなどが新設。1つの街として開けていった。
地区内に15年4月開校した南山小学校は当初、少数の児童で構成されていたものの、開校から7年を経た今では350人を超える。
「当初、小学校の児童数は20人も満たないと聞いていたのですが、驚きですね。この地区のマンションや戸建は人気のようで、多くの方が移り住んでくれた。うれしいですね」と遠藤さんは微笑む。組合は高台にある同地区を「スカイテラス南山」と名づけ、豊かな自然環境や子育て環境の充実などをPRしていく考えという。
未整備部分も
遠藤さんら組合が更に期待を寄せるのが、計画の最終事業にあたる部分だ。同地区のよみうりランド方面の一部地区にレクリエーション施設などの建設が見込まれ、商業施設などの出店も期待する。
遠藤さんは「土地を売却したところ。より賑わいが増すのでは」と話し、昨年にはその未整備部分につながる道路(通称、読売ランド線)の整備を完了させたという。「急こう配でカーブがきつくて危険性が指摘されていた道路。当初の課題が解決された思い。コロナの影響で予定よりも完成が遅れたが、良かった」と話している。
稲城市商工会の奈良部義彦会長は「稲城の未来にとって大きな弾みになる事業。できることは協力していきたい」と口にしている。
![]() 賑わいが増している同エリア
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![]() 勾配が緩やかになった読売ランド線
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