任期満了に伴う多摩市長選挙が10日投開票され、現職の阿部裕行氏(66)が新人、無所属で出馬した前多摩市議会議員の遠藤千尋氏(46)を振り切り、4期目の当選を果たした。3度目の市長選挑戦となった新人の松田道人氏(48・無所属)も及ばなかった。
阿部氏と遠藤氏の事実上の一騎打ちとなった今回の市長選。阿部氏は3期12年にわたる市政運営の実績とスピード感ある新型コロナウイルス対策によって感染者を最小限に抑えたことなどを前面に出し、2万9980票を獲得。東京維新の会の推薦を受け、長期政権に異を唱えた遠藤氏に8842差をつけた。
当選を受け、事務所に駆けつけた支援者らを前にした阿部氏は「現職としての公務のなか、市民にPRする機会は少なかったが、これまでの市政運営を評価してもらった」とし、「4期目も市民の合意形成を図っていきたい」と話した。
一方、1475差で敗れた10年の市長選に続き、敗北となった遠藤氏は「目立った争点を打ち出せなかったのが敗因。力不足」と語り、松田氏は市内で適用できる地域通貨の発行による経済の活性化策などを打ち出したが及ばなかった。
補選は石山氏
同日行われた多摩市議会議員の補欠選挙では自由民主党から出馬した新人でクリニック院長秘書の石山弘明氏(40)が日本共産党の上杉直氏(42)らを破り、初当選を果たした。石山氏は「票の重みを受け止め働いていく」と意気込みを示した。市長選の投票率は前回2018年の36・38%を大幅に上回る42・57%。関心を集めた。
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