関戸の多摩市立多摩第一小学校が今年度、創立110年目を迎えた。明治時代の最後の年となる1912年に多摩尋常高等小学校の名称で開校。以来、多摩最古の歴史ともつ学校として、地域で存在感を示してきた。
同校の「100周年記念誌」によると、市の前身である街にあった3つの学校が1つになったのが始まりという。場所は現在の多摩市役所(関戸)がある地辺りに建てられ、多摩尋常高等小には多摩の子どもたちのほか、府中市などから通う児童もいたようだ。現在の地に移り、名称が第一小となったのは村から町へと発展した1964年の頃。この年の前後に第二・第三小も生まれ、多摩ニュータウンの開発に伴う急激な人口増を受け、市内各地に小学校ができていくなかでも、第一小には多くの児童が集まった。
第一小の岡芳弘校長は「既存地区に住む子どもたちが通う学校。ずっと、多摩市で一番児童数が多かったのではないかな」と笑顔で話し、多摩第二小学校(和田)の吉田正行校長は「第一小さんは地域との結びつきの深い学校でもある。そんな点を学ばせてもらいたいと思う」と話す。
児童は市内最多
少子化の時代にあって、第一小の児童数は5月1日現在、600人に迫り、市内の公立小学校で最も多い。そして、この秋に学区である聖蹟桜ヶ丘駅周辺に高層マンションが完成する影響で、更に児童数が増える見込みだ。
第一小の卒業生で聖蹟桜ヶ丘駅近くで文房具店を開く植主泰弘さんは「私が所属する地元商店会にも第一小OBは多い。有名になって多摩をPRしてくれる人でも生まれてくれれば」と期待を寄せる。一方、岡校長は「コロナ禍で今は学び、身体を動かす機会が減っている。より多く学べる環境を整えていきたいと思う」としている。
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