発達障害児を綴織(つづれおり)、漆芸の職人に--。そんな教育支援の学校が東京・日野市にある。今年、創設20周年を迎えた「工芸技能学院」だ。高等部(3年間)と専門校(4年間)があり、現在は10歳から40歳まで合計10人の生徒が在籍している。「小中学校になじみにくい」「集団が苦手」などの理由で通い出した子どもたちがほとんどで、運営団体の代表理事を務める和田伊都子さんは、「美術工芸を学ぶことでの自信回復、自己肯定感の醸成を目指しています」と説明する。
この20年でおよそ300人の生徒を見守ってきたという。「一人ひとり、性格や家庭環境など困りごとが違うので、常に同じ対応はありませんでした」と和田さん。適切な対応の仕方は子どもたちと接することで「気づいてきた」と振り返る。
「支援を」
同学院の運営は補助金頼みではなく、理解ある多くの企業、個人の支援により成り立っている。和田さんは「さらなるご支援の輪を広げていけたら」とサポーターの募集を呼びかけている。詳細は同学院【電話】042・592・4353まで。
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