多摩市は今月から、聖蹟桜ヶ丘駅周辺の企業、団体などで構成される協議会と共に多摩川河川敷(一ノ宮公園周辺)の新たな活用法を探る社会実験を行う。ウォータースポーツの体験会やマルシェ企画などを河川敷で実施し、どのような賑わいが生まれるのか検証していく取り組みで、期間は11月27日(日)までの16日間。市担当者は「聖蹟桜ヶ丘エリアの賑わい創出につながるのか見定めていきたい」としている。
国土交通省が進める水辺を生かして地域の賑わい創出を目指す取り組みに市を推進主体とする計画が登録されたことを受け実施する。社会実験にあたるのは河川敷に近い聖蹟桜ヶ丘駅周辺の自治会や商店会などが加わった「聖蹟桜ヶ丘かわまちづくり協議会」。8月に結成され、会の事務局となった市の先導のもと、取り組みを行う。
実施するのは10種類の企画。体験型のものや学ぶ形の講座など、バラエティに富んだ内容のものを盛り込み、市は河川敷との「相性」を検証。街の賑わいにつながるか探っていく考えだ。
「これまでの河川敷のルールでは実施できなかったものも盛り込んだ。賑わいのある河川空間を生み出していける人材の発掘も行っていきたい」と市の担当者。実験終了後は結果を検証しながら、本格的な実施に向けて、ソフト、ハード面双方の視点で検討を重ねていく予定という。
多摩川河川敷でイベントを開いている団体「多摩川を愛でる会」を運営する代表の古畑健太郎さんは「河川敷のイベントは誰でも参加しやすいことから、新しい出会いが生まれやすい。地域にとってプラスに働くと思う」と今回の取り組みに期待を寄せる。
一方で、水辺で行われるイベントに対しては「子どもから目を離さない」「火の取り扱いに気をつける」などの注意が必要と話す。
聖蹟の活性化に
多摩川河川敷の賑わい創出によって恩恵を受けるのが聖蹟エリアだ。タワーマンションが竣工し、駅前では新しい開発工事が進行する同エリア。市担当者は「これほど、駅と河川敷が近い地域は珍しい。今回の取り組みを街の活性化につなげていければ」と意気込む。
市と共に協議会の事務局として活動を支援する京王電鉄株式会社(関戸)の担当者は「聖蹟エリアが歩いて楽しい居心地の良い街として魅力を高めていくことに協力していきたい」としている。
この社会実験の詳細は下記ページ(https://note.com/mizbering_ss/)などから。
![]() 多摩川河川敷ではさまざまな催しが行われている=写真は7月に実施されたイベントの様子=
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