多摩市保育協議会の取り組みはどのようなものなのか――。会を支えるメンバーらに聞く。
――多摩市内の「保育の質」をあげることを目的にしていると
「会の活動を通じて、市内各園に所属する保育士の1つの基準をつくろうと考えています。保育とは子どもを見守る人それぞれの主観が色濃く出てしまうものなんです。ベテランで経験があるから、適切な保育ができるという訳ではない。経験はあくまでそれぞれのもの。保育士が子どものためにと思っても、園児らにとってマイナスに働くことも少なくないのが現状です」
「そのため、会では『保育の質』を客観的に測るものさしとして世界各地で使われている学識書を活用して『基準』をみんなで確認し、共通認識にしていこうとしているんです」
どう学ぶ
――どのように学んでいく
「子どもたちが行う一つ一つの行動にスポットをあて、それらに対して保育士が普段どのように対応しているのかを学識書に示された行動基準に照らし合わせ、みんなで議論していきます。この研修会を始めた当初はみんな半信半疑で、議論が深まらなかったのですが、継続していくうちに積極的に発言する人が増えてきた。現在はメンバー間で保育に関するより多くのことで共通認識できることが増えています」
――一方で、協議会の取り組みを周囲にも広げていきたいと
「活動に協力してくれる多摩市の職員らの理解を深めていくことや、中学生や高校生などにも保育について考えてもらう機会を増やしていきたいと考えています。中高生などは将来の保護者。子育てについて学んでもらうことは将来役立つのではないでしょうか」
考えを集約
――多摩の子育てに対する考えを集約していく目的もある
「そうですね。いざ、オール多摩で子育てに関する取り組みを始めようとしてもその都度、考えがまとまらないようでは前進はありません。また、経験に頼らない根拠のある子育てについて考えることは大人にとっても成長につながるということを多摩の共通認識にしていきたい。だからこそ、子育ては楽しいということも、ですね」
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