福祉施設の職員と利用者が運営するレストラン「ぷれーる」が4月18日、多摩市立総合体育館にオープンした。委託を受けた社会福祉法人は初めてのレストラン運営ながらも、体育館利用者を中心に食事や飲み物を提供している。
新たにオープンしたレストランは同体育館の指定管理者である株式会社フクシ・エンタープライズが、市内永山にある社会福祉法人正夢の会コラボたまワークセンターつくしに委託したもので、施設長の大浦孝啓さんが中心になってレストランを運営している。
障害者の通所施設であるワークセンターつくしでは、作業を中心とした活動や働く場所としておよそ55人の障害者が利用している。
レストランの運営にあたっては大浦さんが約4カ月にわたり、レストラン運営や料理、商品開発を学び、準備を進めてきた。普段は職員と利用者がスタッフとして接客などを行っている。
大浦さんは「単純作業ではなく接客など対人の仕事を経験してもらうことがメイン。重度の人でもできることを探していけたら」と多くの利用者が働ける環境づくりを目指すという。
ランチ(午前11時から午後2時半)と同時にカフェ(午前11時から午後6時まで)としても利用できる。メニューはハンバーグプレートやカレー、うどん、そば、喫茶メニューなどを揃えている。
職員と利用者の共同作業
店名の「ぷれーる」はつくしを意味するフランス語から名付けられているという。利用者が描いたキャラクターと店名を生かして、職員がロゴマークを制作した。ロゴはレストランスタッフが付けるエプロンなどに採用されている。
大浦さんは「福祉施設の立ち上げしかやってこなかったから、何をしていいか分からずオープンした。ただ少しずつブラッシュアップして、利用者が楽しく働ける場所にしたい」と苦笑しながらも運営に対する意気込みを話した。
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