多摩市は現在、痛みを感じ、皮膚に発疹などがみられるようになる疾患「帯状疱疹」(たいじょうほうしん)に対するワクチン予防接種への費用助成を行っている。対象は今年8月1日以降に接種した人で、接種日に市内に住民登録がある50歳以上の人。
助成対象のワクチンは2種類で、1回打つもの(生ワクチン)と、期間を空けて2回接種する必要があるもの(不活化ワクチン)に分けられる。市は接種するか、またはどちらのワクチンにするかは事前に医師に相談することを勧めている。
帯状疱疹は子どもの頃に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こる疾患で、体内に潜み続けたそのウイルスが加齢やストレスなどで免疫力が下がった際に再活性化。「ピリピリ」「チクチク」と例えられる神経痛から始まり、次第に痛みを感じる部分に発疹などが現れるようになる。
合併症に注意
痛みを伴う皮膚症状と合わせて発熱・頭痛などがあり、通常2〜4週間程度で症状が収まるが、その後「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる長期の神経痛が起こることがあるという。この合併症は帯状疱疹患者の10〜50%に出現し、高齢になるほど多くみられるという。
身体の痛みに関する診療を行うペインクリニックを多摩地域で開く医師は「ワクチンを接種することで、発症、重症化予防が期待できるとされる。日本人成人の9割以上はこのウイルスが潜伏しているといわれ、免疫が低下する50歳以降から発症頻度が増加するとされる。80歳までにおよそ3人に一人が発症するというデータもある」と説明している。
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