身近なチームと対戦
多摩市内を中心に活動する多摩ハンドボールクラブ(宮嶋良孝代表理事)は、8月に行われた全国中学校体育大会(全中)の東京都大会に初めてクラブチームとして出場した。女子はベスト8まで進み、1・2年生を中心とした男子はベスト16まで進出した。
同クラブは2008年に創設され、小学生のクラブとして活動してきたが、昨年から中学生チームも発足した。今年度から全中にクラブチームも参加できるようになり、宮嶋さんは「日野や稲城など地元のチームが出場する身近な大会だから、すぐに参加を決めた。東京全域から多くのチームが参加するとあって、自分たちの実力を図りたかった」と話す。
強豪に屈す
29チームが参加した女子では1、2回戦を突破すると強豪の東久留米西中学と対戦し5対33で敗れた。宮嶋さんは「練習に真面目に取り組んできており、初めての挑戦で結果が残せた。(敗戦した)強豪チーム相手でなければもう少し上位に行けていたのでは」と振り返る。東久留米西は関東大会も制し、全国大会では準優勝を果たすほどの強豪だった。
成長につながる
男子は47チームが参加。女子同様、3回戦まで進出したが、開成中学と対戦すると惜しくも3点差で敗戦した。宮嶋さんは「選手は小学生からプレーしており、中学から始めた対戦相手に自信を持っていたようですが、心の準備ができていなかった。気持ちが入っていなかったと思う」と反省を口にする。
しかし、3年生が出場するチーム相手に善戦したことで宮嶋さんは「負けたものの成長はできた。秋の大会に向けて自覚が高まってくれたら。来年は3年生まで選手がそろうので期待したい」と話していた。
地域スポーツの受け皿に
同クラブは小中学生を対象に、多摩市立総合体育館などで練習を行っている。同クラブの特長は、ハンドボールを教えるコーチは大声を出すことは無く、選手の自主性を尊重して練習に臨んでいるところだ。中学生は現在、男女合わせて約25人が活動している。
国が部活動を学校から地域に移行する方針を明らかにした中、宮嶋さんは「地域スポーツの受け皿として地歩を固めていきたい」と話した。
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