多摩市役所健康福祉部高齢支援課では現在、市役所職員を偽って名乗る「なりすまし訪問」に注意を呼びかけている。市は、永山地区にある一人暮らしの高齢者宅に宗教法人に関係のある人物が複数回訪問し、同法人の会場で行われるコンサートに勧誘するという事案が発生したとして警戒を強めている。
宗教法人関係者と判明
永山地区の家庭に訪れた宗教法人の関係者とみられる人物は、訪問時に市の職員をかたっていたことや「高齢者の見守り」という名目での訪問を行っていたことから、高齢者は信用してしまい自宅に上げてしまったという。その後、高齢者の親族が訪れた際に、この訪問者が宗教法人の関係者と判明したという。
市高齢支援課では、かねてから高齢者見守り相談窓口を開設し、高齢者宅の訪問等を行っていることから、市の事業と混同した人が被害に遭う可能性があるとして注意喚起に力を入れている。市高齢支援課の担当者は「市や見守りという名で、安心させたうえで意に沿わない勧誘を行うことは看過できない」として市庁舎内でも情報共有を図っているという。
高齢者見守り相談窓口は、中部と北部にあり、必要な制度やサービスを利用できるように高齢者や家族を支援している。
市や地域包括支援センターなどの職員は、事前に連絡したうえで訪問していることや身分証明書を携帯していることを強調している。
市役所や警察官、金融機関の職員などと偽り、電話や訪問をするのは、特殊詐欺や強盗などの犯罪者の可能性もあるので注意が必要だ。
不審に思ったら市高齢支援課【電話】042・338・6924。
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