神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩版 公開:2024年2月1日 エリアトップへ

更生誓い 涙の門出 多摩少年院で二十歳を祝う会

社会

公開:2024年2月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
二十歳を迎えた生徒に激励の言葉が贈られた
二十歳を迎えた生徒に激励の言葉が贈られた

 八王子市緑町にある多摩少年院(池田一院長)で1月12日、在院中のため自治体の式典に参加できない生徒のための「二十歳を祝う会」が開かれた。二十歳の生徒たちは再出発を誓い、保護者からの愛情のこもったメッセージに涙ぐむ姿もあった。

 二十歳を迎えた生徒は15人。背筋を伸ばし、胸に花を飾ったスーツ姿で入場すると会場から拍手で迎えられた。式典には生徒の家族や児童養護施設の職員ら保護者と同院職員、来賓として市や更生保護の協力団体などが出席。式辞で池田院長は「皆さんにはそれぞれの生い立ちがあることは理解しているが、非行に手を染め、被害者や周囲の人を深く傷つけた。二十歳を機に自分が存在する奇跡に感謝し、生涯にわたり世の中に必要とされる人になってください」と呼びかけた。

 「人生の節目を少年院で迎えたことの意味をしっかりと考え、真っ当に働き、真っ直ぐに生きたい」「親孝行どころか迷惑ばかりかけてきた。二十歳を迎えた今、今度は自分が家族を支えたい」。保護者席に向かい、生徒たちが一人ひとり自身の言葉で決意を述べると、ハンカチで目頭を押さえる人も。また、「支えてくれる人たちに感謝して、今度はあなたが手を差し伸べる側になって」「あなたのことを信じている。これから一緒に前に進みましょう」「私の子どもに生まれてきてくれて、ありがとう」など保護者からのメッセージに、直立し神妙な面持ちで聞いていた生徒も目を潤ませた。

 同院は家庭裁判所から保護処分として送致された関東近県の16歳5カ月以上の男子らを収容し、更生と社会復帰を目的とした施設。定員174人に対し、同日時点で98人を収容している。

多摩版のローカルニュース最新6

本当に必要な終活

市民公開講座

本当に必要な終活

10月19日、パルテノン多摩

9月5日

川口選手がウィンブルドン制す

落合中3年

川口選手がウィンブルドン制す

U14シングル、日本人初

9月5日

自殺対策にNPOと連携

多摩市

自殺対策にNPOと連携

チャット相談を強化

9月5日

職員の名札を変更

多摩市

職員の名札を変更

名字のみに

9月5日

パリ五輪で力走

町田市拠点の陸上部、樺沢選手

パリ五輪で力走

「楽しめた。次回目指す」

9月5日

山田選手が老人ホームを訪問

東京ヴェルディ

山田選手が老人ホームを訪問

9月5日

あっとほーむデスク

  • 5月11日0:00更新

  • 4月27日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

多摩版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月5日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook