多摩市合唱団体連絡会の会長を務める 粟津 易夫さん 永山在住 74歳
「合唱の感動」忘れない
○…市内を中心に活動する合唱団など33団体が一堂に会する合唱祭を目前に控え、「多くの方々に聴いてもらえたら」と期待に胸をふくらませる。コロナ禍によりしばらくできなかった客席とステージの出演者が一緒に歌う全員合唱が今回の目玉だ。「『大地讃頌』をみんなで歌います。久しぶりに全員の合唱で完全に復活しました」
○…北海道小樽市の出身。小学生の時から歌い始めた。中学の時の校長が着任後すぐに合唱団を作り、誘われてから本格的に取り組んだ。「その校長がNHKの合唱コンクールの審査員を務めるなど有名な方だったんです。出会いですね」。会社員になって余裕ができたころに多摩男声合唱団に入団し合唱を続けている。「歌う時にいつも感動する気持ちが合唱の魅力。その思いは今でも変わりませんね」
○…大学卒業後、上京し電気関係のエンジニアとして働いた。永山団地の公団に住むようになってから約40年。二人の子どもを育て今は夫人と二人暮らし。「一緒に旅行に行ったりしていますよ。合唱を見に来て褒めてくれるけど本当はどう思っているんだろうね」と苦笑する。週1回の合唱活動のほか、エンジニアとしての腕を頼られ仕事の依頼に応じて全国を飛び回るなど忙しい毎日を過ごす。
○…長い合唱人生の中で、ほかの合唱団に所属することもあった。「指導者によって教え方のポイントが違う。それを経験したくて」と探求心は衰えない。多摩市は合唱が盛んだという思いを持ちつつ、コロナや高齢化により合唱人口の減少を課題に挙げる。「今回の合唱祭にも出演する児童合唱団などとの交流は絶やさず、合唱の魅力を伝えて続けていきたいですね」。多摩市の合唱文化の底上げに邁進する。
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