駐日アイスランド共和国特命全権大使を務めるステファン・ハウクル・ヨハネソン氏が6月18日、市内の小中学校を訪問した。アイスランドウィーク=関連枠あり=に合わせて行われたもので、大使が小中学校の児童生徒らと交流するのは初めて。
ステファン大使は市内に到着すると貝取小学校を訪問。アイスランドの伝統的な料理で提供された給食を、6年生の児童と一緒に食べるなど交流を深めた。料理のメニューはルーグブロイズ(ライ麦パン)、キョ―トスーパ(羊と野菜のスープ)、プロックフィスクル(たらとじゃが芋のグラタン)。アイスランドウィークにちなみ、市内の公立全小中学校にアイスランド料理が提供された。
笑顔で給食頬張る
児童らは「肉やキノコがレモンの香りでさっぱりしていて美味しい。日本では食べることのない味」「グラタンのじゃが芋に味がしみ込んでいて言葉では言い表せない美味しさ」などと感想を話した。ステファン大使は「とても美味しい味で驚いた。大使館でパーティーが行われる際には、調理師の方に来ていただいて料理を作ってほしい」と笑顔で語った。また、児童から「好きな食べ物はありますか?」と聞かれると「日本の料理はなんでも美味しい。寿司や天ぷらなどが好き」と答え、交流を図っていた。
その後は、鶴牧中学校や大妻多摩中学高等学校に訪問し、アイスランドの紹介やジェンダー平等に関する話、大使のキャリア、学生へのメッセージなどを含んだ講演を行い、精力的にアイスランドのアピールをしていった。
盛り上がる9日間
多摩市は、市と友好協力関係を結ぶ北ヨーロッパのアイスランドの独立記念日である6月17日にちなんだ「アイスランドウィーク」を例年6月に行っている。記念日の前後9日間をアイスランドウィークと定め、同国にちなんださまざまなイベントを開催している。
今年は15日から23日まで実施された。昨年までは多摩センターエリアが中心だったが今年は聖蹟桜ヶ丘エリアでも行われ、市内全体が盛り上がっていた。同国のオリジナルレシピによって作られるスイーツヨーグルトの販売やスタンプラリー開催、協力店舗ではアイスランド風メニューの特別販売が行われるなど盛り上がりを見せた。
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