第28回多摩平和まつりの実行委員会代表を務める 林 玄司さん 桜ヶ丘在住 73歳
平和の大切さ伝え続けて
○…例年、演劇などを通し平和の大切さを伝える多摩平和まつり。コロナ禍で途絶えていた平和まつりを4年ぶりに開催する。芸人・松元ヒロさんを迎えたライブを実施。「テレビでは見られない人。平和や憲法の大切さを爆笑の中で考えてもらうことができたら」と期待を寄せる。
○…戦争体験を語る人が減っていくと考え、劇という形で伝えていきたいと始まった平和まつりに第7回目から携わる。コロナ禍前は自ら戦争体験者を取材し脚本を書いた創作劇や、「はだしのゲン」「アンネの日記」などを市内の小中学生が演じてきた。「子どもたち自ら演じ感じることが大事」。今年は参加者が集まらずライブに変更したが、今後は少人数でもできる劇を作ろうと意欲を見せる。「絶やしたくないですからね」
○…子どもと接することが好きで、大学では子ども会のサークルに所属。卒業後、出版社に勤めたが、学校のほうが面白いとの話を聞き資格を取得して小学校の教員になった。「こんな楽しいことをして給料がもらえるなんてと思ったりしてね」と笑う。この春、大学生になった孫の入学式に参加。「今度は孫が通う大学のキャンパスに行くんです」と優しい祖父の顔を見せる。
○…自身や夫人の親が戦争を体験していたことから直接話を聞いたことを思い出し、「とても苦い経験をしてきたんだろうな」と思うように。久しぶりの平和まつりも、ウクライナやガザなど世界情勢が不安定な中、「今の状況に合うと思った」と語る。紛争地では兵士だけではなく子どもが無くなってることを知ってほしいという思いもある。「遠い地域だけど、同じ地球の中で起きていること。みんなの問題なんだよということを伝えていけたら」
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