多摩市の認知症サポーター養成講座で創作落語「同窓会」を披露した 六弦亭 弦六さん(本名:齊藤 仁志) 八王子市在住 68歳
落語で地域に笑顔を
○…認知症の啓発に取り組む市の職員に依頼され、認知症のことを笑いで伝える創作落語「同窓会」を作り、認知症サポーター養成講座で披露した。普段の2倍の観客が訪れホールは爆笑につつまれた。「言葉遣いの配慮や言い回しは市の職員と打ち合わせしながら、なんとか笑いにつなげられた」と安堵する。初めての創作落語が自信作になった。「関心のある層に合ったんだと思う。企画の勝利だね」と笑う。
○…1982年に市の公民館が主催した「青年落語教室」に参加したことがきっかけで、多摩落語寝床の会を作った。創設時から唯一残っており、現在は12人のメンバーで活動を行っている。公民館やコミセンでの定期寄席やイベント参加などのほか、最近では近隣の多摩地域からの依頼も増えた。「子どもたちを対象とした勉強会なども行っています。落語をする人が増えたらいいなと思ってね」
○…「子どもの頃から友だちとの間では、うけねらいばかりしていたかな」と振り返る。高校、大学では軽音楽部でギターを担当。弦を弾いていたことが高座名の由来にもなっている。多摩市の職員として働きながら二人の子どもを育てた。今はおはなしの会に所属し「お互い話すのが好きなんだろうね」という夫人との二人暮らしだ。
○…昨年、創立40周年を迎えた寝床の会の活動は徐々に広がっていったものだという。「最初に指導してくださった師匠などが多摩市にいたおかげで発展してこられた」と感謝の気持ちを表す。創作落語も刺激になった。「会のメンバーと落語を作りあってみたり、いい経験になった。新たな試みに挑んで会が発展できれば」。多摩市の落語文化を発展させようと意欲を見せた。
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