恵泉女学園大学平和紙芝居研究会「KPKA(クプカ)」の代表を務める 加藤 未紗さん 恵泉女学園大学3年生 20歳
笑顔広がる紙芝居に
○...広島・長崎に投下された原爆による悲惨さを描いた『二度と』や子どもたちを楽しませる『みんなでポン』などを紙芝居で表現するサークルの代表を務める。「先輩方が優秀でしたから大変です。副代表に支えてもらいながら活動しています」と謙遜するが、「本番になるとその場の状況を見ながら進行をすることが得意です」と胸をはり、周囲からの信頼も厚い。
○...1年生の秋ごろ、サークルの見学に誘われ、行ってみると「『新メンバーの加藤さんです』って紹介されて、すでにメンバーになっていました」と笑う。「でもみなさん優しくて入って良かったなと思います」。高校では演劇部に所属し、一人芝居で都大会に出場したことも。「もともと人前に出で表現することは好きでした。舞台が好きなんです」とにっこり。市内の小中学校などで続けている平和について考える「平和出前授業」を今年は、多摩市の新任教員研修会で披露した。「さすがに緊張しましたね」
○...差別問題や多様性などについて学ぶ国際社会学科に所属。授業やアルバイト、サークル活動と忙しい日々を過ごす。夢中になっているのがコンビニなどにある「一番くじ」だ。「サークル本番の日に限って大きなものが当たって、みんなに驚かれるんです」
○...昨年末、初めて広島に行き原爆ドームや資料館を視察した。「想像以上でした。2度と起こしてはいけないと思いました」。紙芝居や平和授業を通して子どもたちに平和のありがたさを伝えていく。学園の閉学や下級生がいないことからサークルの存続を危惧するが「できる限りサークルの活動は続けていきたい。最後にはみんなを楽しませて笑顔で帰ってもらいたいですからね」。
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