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多摩版 公開:2024年10月17日 エリアトップへ

TAMATAMA FESTIVAL2024 最大級の文化祭 仕掛け人 NiEW代表 柏井万作さん

文化

公開:2024年10月17日

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最大級の文化祭 仕掛け人

 昨年、2日間で約4万人を動員した最大級のポップカルチャーイベント「TAMATAMA FESTIVAL2024」がいよいよ、あさって10月19日(土)と20日(日)の2日間にわたり開催される。オルタナティブなカルチャーをサポートしてきたNiEW(柏井万作代表)とBiSHなどのアーティストを育て、7組のグループをマネジメントしている音楽事務所WACK(渡辺淳之介元代表)が企画・制作するイベントだ。多摩センター出身の二人が、多摩センターを中心に作り出したイベントについて、今回おもに企画に携わったNiEW代表の柏井万作さんに話を伺った。

多摩センターで祭り

 柏井さん(43)が最初に、多摩センターでカルチャーイベントを仕掛けたのが2017年に始めた「NEWTOWN」だ。多摩センター駅前や廃校になっていた三本松小学校(八王子市松が谷)を舞台にイベントを実施。それは18年、19年と続いた。その三本松小学校に通っていた柏井さんは、開催前、通常廃校や住宅街でのフェス開催は難しいと思う中、住民説明会を開いた。住民代表者には同級生の母親がいたこともあり、松が谷で育った人間が戻って来てくれて喜んでもらえたという雰囲気を感じた。柏井さんは「地元で続いていた『松が谷こどもまつり』を開くのも難しくなっていた状況で、うまくバトンを託されたという想いでした。自分が当初やろうとしていたカルチャーフェスだけではなく、地域のお祭りも合体したほかに無い『文化祭』という形で行うことで地域の方々の賛同も得られ、結果、背中を押していただいた形になりました。3年間続けて、19年の時には理想形が出来上がって来たと思いました」と振り返る。

4年ぶり復活

 しかし、翌年からはコロナ禍が続き「NEWTOWN」は開催できずにいた。転機は仕事で10年来の付き合いがあった同じエリア出身の渡辺氏から「一緒に文化祭やりませんか」の一言だった。同時に市立図書館本館があった旧西落合中学校が新しい図書館のオープンとともに何もなくなったことから多摩市のすすめもあり、跡地を会場としたカルチャーイベントを復活することになった。昨年、4年ぶりに「TAMATAMA FESTIAL」と名前を変え生まれ変わったカルチャーイベントを開催。WACKのアーティストも出演するなど話題を集め、大勢の観客がつめかけた。柏井さんは「今回もそうですが、野外ステージではトップクラスのアーティストたちを無料で鑑賞できるというぜいたくなイベント。旧西落合中学校も一部有料ですが、昨年の経験をふまえ、無料で自由に出入りできる場所が増えました。ほとんど無料です。多摩センター駅からパルテノン大通り、パルテノン多摩と楽しめる一帯に、旧西落合中学校まで行ってさらに楽しめる。子どもから年配の方までぜひ来てもらいたいですね」と呼びかける。

 今年もパルテノン大通りの「NiEW TOWN PARTY」音楽イベント『exPoP!!!!!TAMATAMA2024』マーケット『NiEW MARKET』カレーフェスを実施。旧西落合中学校では『WACKなりの文化祭』、スタートアップ企業が集まる『TAMAテク』が行われる(※詳細は下記枠内)。

 柏井さんはTAMAテクをイベントの一部にすることについて、「アメリカテキサス州のオースティンで開かれているフェスティバル『SXSW』を意識しています。そのようなイベントが多摩センターでは出来るのでは」と話し、多摩センターで行うカルチャーイベントについて「故郷への恩返しですよ。イベントで知り合った方も多いですし。感謝がある」と多摩センターでのイベントに情熱を注ぐ。

地元に恩返し

 松が谷の周辺で少年時代を過ごした柏井さん。「住所では八王子になるんですけど、子どもにとっては関係ないですよね。多摩センターでも遊ぶし、松が谷の丘陵地帯を走り回るのも面白かった。団地内の商店街にはスーパーがあって買い物したり、楽しい思い出ばかりです。学校近くの公園や緑地でよく遊びましたからね」。

 団地内の商店街にあったスーパーの跡地にできた交流スペース『コミュニティプレイスまつまる』ができた時にはオープニングイベントに招かれ講演を行うなど協力し、今も地域の盛り上げに一役買おうと足を運ぶ。「だいぶ高齢化が進み、寂しい場所になっていますからね。にぎわいに貢献できたら」

 落合団地商店街では今年7月、みんなの遊び場「tomoto」を開設し子どもたちの居場所を提供している。柏井さんは「小さな商店街ですが『スタジオメガネ』さんとか古着屋があったり面白い場所になっていますよ。若者たちが集まり新しい文化の発信地になっているのでは。地域にねざしたコミュニティを作っていきたいのでふらっと立ち寄ってほしい場所ですね」と話す。

 カルチャーイベントをしかけながら多摩地域の発展にも貢献し続ける柏井さん。「道路と小学校、公園。まち全体に育ててもらった恩返しです」と感謝の気持ちを表した。

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