東京都は今月、エアコンや冷蔵庫などをより省エネ性能の高いものへと買い替えた場合に「特典」を受けることができる事業「東京ゼロエミポイント」の内容を拡充させた。2019年から実施している東京版のエコポイント制度ともいえるこの事業を値引きを受けられるものにし、より利用を促すため、都民が中心となって手続きを進める形から、主に家電販売事業者が申請書類を作成する内容にも改めた。
東京ゼロエミポイントは都民に限るもので、エアコンや冷蔵庫のほか、給湯器、LED照明器具の4機器を対象とする。19年から先月まで実施してきた際は商品券などに交換可能なポイントを得られる内容だったが、10月からは値引きを受けられるものにし、製造年から15年以上経過した長期使用されたエアコン、冷蔵庫の買い替えの場合は最大8万円の値引きを受けることができるようになった。
また、より利用を促すために省エネ機器を購入した都民が中心となって手続きを進める形から、主に機器を販売する家電販売事業者が申請書類の作成にあたる内容に変更し、今月始まった東京ゼロエミポイントは27年3月31日までの期限で実施していくという(各年度の予算が無くなり次第終了)。
都の担当者は「さまざまな声を聞き、利用のネックになる点について改善してきた。新規購入の際も一部ポイントの対象とした。活用してもらいたい」と話す。
一方でこの取り組みに家電販売事業者として登録する町田市内電気店のスタッフの一人は「希望者が多い事業。喜ばれているが、内容が変更となり、我々事業者の負担が増したのは確か」との声をあげる。
家庭の省エネ促す
この事業は都が30年までに温室効果ガス排出量を2000年比の50%減としていくなかでの取り組みの一環。家庭の省エネ行動を促すきっかけにしていきたい考えといい、都の担当者は「これを機に省エネに関して目を向けてもらえれば」と話している。
この東京ゼロエミポイントを利用できる登録販売店についてや詳細は都のHPや専用のコールセンター【フリーダイヤル】0120・083・255(IP電話は【電話】03・6834・2621)まで。
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